こんにちは。
また“困っタコラム”でお会いできて嬉しいです。
前回は、お母さんと摂食障がい治療支援コーディネーターの会話を通じて、“困っタコ”についてご紹介しました。
【第1話 】困っタコって、何者?!
今回からは、摂食障がいの症状から特徴的な場面をいくつか取り上げてお届けします。
それでは、第2話です。どうぞ!
痩せているのに太って見える?
――― ある日の放課後 ―――
部活が終わったらみんなでアイス食べに行こうって話してるんだけど、一緒に来る?
うーん、どうしようかな・・・
でも、アイスはちょっと・・・
え、なんで?
たまに甘いもの食べるくらい平気でしょ?
ゆい、本当に痩せすぎだよ。
ちょっとぐらい気にしなくていいんじゃない?
うん、わかってるけど・・・
私は大丈夫だから。
――― 帰宅後、鏡の前で ―――
私、本当に痩せすぎなのかな・・・
気にしないでって言われても、どうしても気になる。
みんなは痩せてるからいいけど、私は太ってるから食べちゃダメだと思う!
太ってる自分には価値がない。
でも、どうしたらいいんだろう・・・
誰かに相談した方がいいのかもしれない。
でも、誰に話せばいいんだろう・・・
こんにちは!
お話を伺います。
えっ、誰?
摂食障がい治療支援コーディネーターです。
何でもご相談ください。
友達はあなたのことを「痩せている」と言うのに、自分で鏡を見たら太って見えるのですね。
はい。顔も丸いし、足も太いし。
自分ではどうすることもできなくて。
おつらいですね。
それは“困っタコ”の仕業ではないでしょうか。
困っタコ?!私はタコに操られていたの?
はい、そうなんです。
ご説明しましょう!
摂食障がいになると、実際には痩せているにも関わらず、太っていると考えてしまいます。
ゆいさんの場合では「太ってる自分には価値がない」など、体型ばかりに気を取られてしまい、自分の体が危険な状態にあることに気づけなくなります。
このことを、ボディイメージの障がいと言います。
自分では健康に問題ないと思っていたけど、良くなかったんだ・・・
わからなかったよ。
確かに気づきにくいですよね。
そこで困っタコの登場です。
わかった!
この困っタコと向き合えばいいんだね。
はい、その通りです。
これから困っタコについて詳しく学んで、病気からの回復を一緒に目指しましょう!
第2話、いかがでしたか?
ゆいちゃんのように、一人で悩んでいる方へ
まずは、誰かに話してみませんか?
私たち相談窓口、ご家族、学生さんであれば保健室の先生など、あなたが話しやすい人に相談してみましょう。
困っタコがくっついている人が身近にいる方へ
どう声かけをしたらいいかなど、対応の仕方についても相談窓口をご利用いただけます。
みんなで困っタコと向き合いましょう。
次回は、家庭での食事の場面について取り上げたいと思います。
お楽しみに。
またお会いしましょう。