2025年3月13日、福井県生活学習館ユー・アイふくいにて福井県民公開講座を開催しました。このイベントは、昨年度に引き続き2回目の開催となります。
今回のテーマは「摂食障がいを知る―さまざまなタイプをご存じですか?―」でした。

当日は、63名の方にご来場いただき、誠にありがとうございました。半数が当事者の方やご家族、もう半数が学校や病院など支援者の方という構成でした。初めてご参加の方も多くいらっしゃって、終始真剣に耳を傾けてくださいました。

プログラム
さまざまな摂食障がい
福井大学医学部附属病院神経科精神科 助教 眞田 陸
治療の種類
福井大学医学部附属病院神経科精神科 助教 幅田 加以瑛
周囲の関わり方
福井大学医学部附属病院神経科精神科 公認心理師 牧野 拓也



本講座は、まず、私たちのキャラクター“困っタコ”を交えて摂食障がいの基本的な知識から始まり、神経性やせ症(AN)、回避・制限性食物摂取症(ARFID)、神経性過食症(BN)、過食性障害(BED)といった、さまざまなタイプを紹介しました。タイプごとの特徴だけでなく、その後の経過や、併存しやすい精神疾患など患者さんを取り巻く状況についても解説しました。
次に、「治療の種類」として入院と外来の2つを挙げ、その目的と選択を紹介しました。ここでポイントとなるのがRefeeding症候群であり、身体に及ぼす影響を明らかにしながら入院の必要性について解説しました。また、健康的な食事のとり方としてRAVESモデルを紹介しました。
最後に、心理学の面から、摂食障がいは恐怖の病態と捉えることで、家族の巻き込まれが起こることを紹介しました。「周囲の関わり方」として、恐怖によって引き起こされる問題や、恐怖をどう扱えばよいかを解説しました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。


“楽しく食べる”を取り戻す。
ともに回復を目指しましょう。
講座概要
次回のイベント
決まり次第ホームページにてご案内いたします。