2026年3月7日、フェニックス・プラザにて福井県民公開講座を開催しました。このイベントは、今年で3回目の開催となります。
今回のテーマは「楽しく食べるを取り戻す~理解から日々の工夫へ~」で、摂食障がいの理解と日常生活における支援の工夫について講演を行いました。

プログラム1
いろいろな理由で食べられない
~回避・制限性食物摂取症(ARFID)~
福井大学医学部精神医学 助教
眞田 陸
近年注目されている摂食障がいの一つである回避・制限性食物摂取症(ARFID)について解説しました。
ARFIDは「食べたくない」のではなく「食べたいけれど食べられない」状態が背景にあることが多く、感覚過敏、嘔吐への恐怖、食事への関心の低さなど様々な要因によって食事摂取が困難になる疾患です。
講演では当事者の体験や臨床での経験も踏まえながら、疾患の理解と回復のプロセス、家族や学校など周囲の理解と支援の重要性について紹介しました。

プログラム2
『食べなきゃ』を『食べたい』に
~食卓の緊張をほどく、食事提案アプリの活用法~
株式会社おいしい健康 管理栄養士
関西 真穂 さん
日常生活の中で食事の心理的負担を軽減しながら食事の選択肢を広げていく工夫について、食事提案アプリの活用例を交えながらご紹介いただきました。
家庭での食事支援のヒントや食卓での関わり方について具体的な提案が行われました。
【当日の様子】
当日は当事者の方やご家族、学校関係者、医療・福祉関係者など様々な立場の方に参加いただきました。
講演後の質疑応答では多くの質問が寄せられ、当事者の方からの質問も見られました。また講演終了後には個別相談を希望される参加者もあり、摂食障がいに関する支援や情報へのニーズの高さがうかがわれました。
摂食障がいに対する理解と支援について地域全体で考える機会となりました。
【アンケート結果】
講演終了後に実施したアンケートでは33名から回答があり、「とても満足」「やや満足」と回答した方が約94%となりました。
自由記述では、
- ARFIDという疾患について初めて知った
- 偏食との違いが理解できた
- 適切な支援によって回復が可能であることが印象に残った
- わかりやすい講演だった
といった意見が寄せられ、摂食障がいに対する理解を深める機会となったことがうかがえました。
スタッフによる振り返りの場で共有し、今後の講座運営の改善に活かしていきます。
【今後に向けて】
摂食障がいは、当事者本人だけでなく、家族や学校、地域社会など多くの関係者が関わる課題です。
福井県摂食障がい支援拠点病院では、今後も県内における理解促進と支援体制の充実を目指し、講演や研修などの取り組みを継続していきます。

“楽しく食べる”を取り戻す。
ともに回復を目指しましょう。
講座概要
次回のイベント
決まり次第ホームページにてご案内いたします。



